【自動車業界について】就活生や転職先として考えている人向け

皆様こんばんは。Masaです。
今日は新卒から3年間働いた自動車業界についてまとめようと思います。
基本情報にはなりますが就活生や転職先として自動車業界を考えている人に役立つ内容になればと思います!
ただ私がいわゆるTier1に位置するサプライヤで働いていたので、少しサプライヤ目線の記事になると思いますのでご了承ください。


■自動車業界の構造
自動車業界は下記のようなヒエラルキー構造になっています。
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ご覧の通り自動車メーカーをトップとして、下にサプライヤが続きます。
第一次請負をTier1、第2次請負をTier2、と読んでいきます。(この呼び方は日本も海外も共通です。)
ですので、上にいればいるほど自動車そのものに関われる機会が多く、下に行けば行くほど小さな部品になっていきます。



■自動車業界の大きな仕事の流れ
自動車メーカー:5年後に〜な車を作るとすると、こんな部品が幾らで必要になるな。よしTier1に聞いてみよう。
Tier1サプライヤ:こんな部品が幾らで欲しいって聞かれたけど、作るためには○○な部品が幾らで必要だな。Tier2に聞いてみよう。
Tier2サプライヤ:こんな部品が幾らで欲しいってTier1サプライヤに聞かれたけど、作るためには△△な部品が幾らで必要だな。Tier3に聞いてみよう。
この流れが続くなかで、自動車メーカーやTier1などそれぞれの会社がどの部品をどの会社から購入するか決めます。
そして自動車の部品を作る会社が全て決まり、それぞれの会社で部品を生産して組み立てていくことで、最終的に自動車が世の中に生まれるわけです。



■自動車業界の面白いところ
まさに自動運転の確立に向けて、様々なテクノロジーが自動車に導入されている近年は非常に面白いと思います。
自動運転だけでなく数年先の車には今のスマホの機能がそのまま実装されると思いますし、YouTubeとかも車のディスプレイで見れるようになると思います。
自動車メーカーにいなくても、自動車の将来を感じられることが自動車業界の一番面白いところだと思います。

また製造業はどこでもそうかもしれないですが、自分が携わった製品が世の中に出ているところを見ると嬉しいですね。利益が全く出ていない製品でもやはり愛着はあります。



■自動車業界のつらいところ
常にコストとの闘いになることが辛いことだと思います。
自動車業界の仕事の流れで書きましたが、自動車メーカーが車を作るときにはだいたいいくらで作りたいっていう目標があります。
そうするとTier1、Tier2でも部品を作る値段が決まってくるのですが、ヒエラルキーのすべての階層で同じように利益を出すことは到底不可能です。
ですので、各社が自社の利益を出すために部品の売値を釣り上げたり、サプライヤにコストを下げる事を要求します。
そしてこのコストを巡った争いがヒエラルキーの全階層で発生します。ですので常に利益を出そうと熾烈なコスト競争やコスト削減活動が発生するのです。

加えて更に嫌なことですが、自動車メーカーの購買さんはTier1に対して製品を構成する全部品のリストとそれぞれのコストを開示するよう要求します。こういった詳細のところは別記事にまとめようと思います。



■まとめ
自動車業界は自動車メーカーをトップに、ヒエラルキー構造になっています。
仕事も基本は上から下へ、自動車メーカーからTier1、Tier2、へと流れていきます。
ですのでもし自動車に近いところの仕事をしたいのであれば、自動車メーカーまたはTier1に就職することが一番だと思います。
今日は自動車業界について基本情報と仕事の流れをまとめてみましたが、今度はもう少し仕事の詳細や働き方についてまとめようと思います。