【自動車業界について②】営業として働いた経験のまとめ
皆様こんばんは。Masaです。
今日は自動車業界について②ということで、実際に私が3年間Tier1サプライヤで営業として自動車メーカーを相手に働いていた経験をまとめようと思います。
今日の記事は就職活動中の大学生や、転職活動中の方々に少しでも役に立てばいいなと思って書きます。
自動車業界についての前回記事はこちら。
■私がいた会社について
いわゆるTier1、自動車メーカーとの仕事がメインの部品メーカーでした。
作っている部品は主に車の内装部品で、本社と開発拠点は日本にあります。(あまり細かく書くと特定できてしまうので、詳細を知りたい方はメッセージにて、、、)
日本の自動車メーカーよりも海外の自動車メーカーを数多くお客さんとしている会社でした。
■私の職種
法人営業として自動車メーカーをお客さんとして働いていました。
海外の自動車メーカーがお客さんでしたので、いわゆる外回りみたいなことは一切なく、海外出張に行くことでお客さんと会っていました。
じゃあ日々のお客さんとのコミュニケーションはどうするの?と思われたかもしれませんが、そこはご安心ください。
お客さんがいる場所には現地の営業マンやエンジニアがいる販売小会社があるので、常日頃のお客さんとのコミュニケーションは彼らが担っています。
そして私はこの営業マン達と日々コミュニケーションを取り、お客さんのやりたいことを聞いたりするわけです。
本当に営業なの?って感じですよね。
■営業としての仕事内容
お客さんにほとんど会わない営業ってどんな仕事してるの?って疑問があると思います。
ですので私が3年間やってきたことや、先輩上司を見てきたことをベースにまとめてみます。
営業としてやった仕事は主に下記4つだと思います。
1.社内での受注活動牽引(いわゆるRFI/RFQ対応)
2.お客さんへの見積り作成(お客さんの要望と弊社要望のすり合わせを行う)
3.担当プロジェクトの収益管理
4.発生した課題に対する社内取りまとめ
こうしてみると上2つは営業っぽい仕事ですが、下2つは営業と言うよりはPM(Project Manager)の仕事っぽいですね。少し説明しますと、
1つ目の受注活動牽引というのは、お客さん(自動車メーカー)からこんな部品を作ってほしい仕事があるんだけど見積もり出せる?という依頼が舞い込んできます。
それに対してビジネス規模はどれくらいか、利益は出そうか、見積もり出すならいつまでにどんなアクションが必要か、を社内関係者と整合し皆をグイグイ引っ張っていきます。
2つ目の見積もり作業は、お客さんから要求されたスペックや生産台数に基づいて製品を販売すると幾らになります、を作る作業です。(お客の要望もある程度叶え、かつ利益も出さないといけないのでとても頭を使います)
3つ目の収益管理は、開発や生産している製品の収益性を確認し、利益が出ていなければコストを削減する活動をしたり、お客さんへの売価を上げる活動をしたり、といったことをしていました。
4つ目の社内取りまとめは、なぜか前職では営業の力が大きかったこともあり生産トラブルや部品調達トラブルなどが発生した場合に、まず営業主管で社内の有識者を集め対策会議を開催したりしていました。
■1日の仕事の流れ
自分が就活生のときは1日の仕事の流れを見ても仕事のイメージが沸かなかったのですが、一応書いてみようと思いますw
午前
出社しメールチェック。特に気にするのは現地営業マンからのメール。
彼らからメッセージが来るということはすなわちお客さんからメッセージが来ていることと同義なので、内容を確認し早急な対応が必要かどうか確認します。
でも緊急の対応や打ち合わせがなければだいたい午前中は見積もりをエクセルで作成しています。
午後
午後の時間は打ち合わせに使っていました。確認していた内容としては、開発部門から部品コストや開発コストの見積もり状況を伺ったり、お客さんから来ているリクエストや発生している問題に対してどんなアクションを取るべきかを有識者と協議したりしていました。
夕方前
夕方から私のパートナーであった現地営業マンが動きだすので、確認事項があれば電話で確認し、必要があれば電話会議を行ったりしていました。
たまにですがメールで理解してた内容を電話で話したところ、私と現地営業マンの間に齟齬が生まれていて、夕方から急に忙しくなるなんてこともありました。笑
ちなみにですが、お客さんが海外のお客さんでしたので基本見積もりの提出納期が現地時間の夕方でした。なので一番遅くまでやったときは深夜3時まで見積もりを作ったこともあります。。。
■ぶっちゃけ仕事は楽しかったのか?
非常に楽しかったです。転職しましたが。笑
何が楽しかったかと言うと、次々訪れる課題(お客さんからの無理難題が大半)に対して社内の関係者と協力して課題を解決していくこと、ですかね。
個人作業が好きな人はあまり楽しめないと思いますが、チームワークや人と一緒に何かをしたい人はとても楽しめると思います。
あともともと自動車やメーカーに興味はなかったのですが、やはり自分が携わった製品が世の中に出ると嬉しかったです。最後の方は道路で走っている車の内装を見るのも楽しかったですね。笑
■まとめ
日本に本社と開発拠点がありお客さんが海外にいる会社でしたので、いわゆる営業マンは海外にいました。彼らを通じてお客さんとコミュニケーションを取り、たまに出張に行ってはお客さんと直接話す、という営業スタイルでした。
ですので仕事内容は プロジェクトを受注するために部門や人を動かしたり、利益を出すために収益改善活動を行ったり、見積もりを作ったり、といった仕事がメインでした。
次回は働いていて大変だったこと、自動車業界で働く上でつきまとう大変さについて思ったことを書いていこうと思います。